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日本プロ野球界最高・最強スカウトの一人として名高く、タイガースとバファローズで関西地区のスカウト部長を務めていた河西俊雄氏が慢性腎不全のため亡くなった(享年87歳) 。前回、元ファイターズの古屋が現在バファローズのスカウトに就いていると書いたが、その世界ではあまりにも有名な人物なのだ。

江夏の入団交渉

当然、現役時代を知るよしもないが、球史に触れる関連書籍で何度も名前を目にし その存在だけはしっかりと記憶の深いところに残っていた。最近では江夏の半生を描いた「牙」という文庫本などで活字を通じ入団に尽力した姿や日々の活動に触れ、スカウト稼業としての敏腕ぶりに独り唸ったりしたものである。

兵庫県明石中から明治大に進み、1946年(昭和21年)に南海の前身グレートリングに入団。1年目から俊足の二塁手として3年連続で盗塁王を獲得し1950年(昭和25年)にはタイガースに移籍。通算233盗塁の記録を残し引退後は二軍コーチ・監督を歴任、1958年(昭和33年)からスカウトに転進した方だ。

タイガースでは遠井を皮きりに藤田・江夏・山本(和) 掛布らを、バファローズでは大石・金村・野茂・中村(紀)らを確かな目で発掘・担当している。華やかな舞台の裏でチームの土台づくりに多大な影響をもたらすスカウト。裏金問題等で昨今あまり良いイメージはないが、彼らなくしてプロ野球界の繁栄はありえないと改めて認識する機会となった。心からご冥福をお祈りします。

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