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夢と希望を一杯に飛び込んだ世界での葛藤と挫折。実力の乏しさを思い知らされる者、本来の自分を出し切れずに終わる者、故障でやむなくその先を諦める者、毎年多くの選手がファンに見送られる事なくひっそりと球界を去っていく。プロ野球選手になっただけでも賞賛に値するが、その現実は厳しい。

カツノリ引退それを思えば、チームに貢献しある程度の実績を残した一握りの者だけが得られる権利だが、自らの引き際を選択できる選手は幸せだ。その上、球団の用意するセレモニーに参加しファンに惜しまれつつ引退できるのは選手冥利に尽きる至福の境地と言えるかもしれない。

昨日、満員に膨らむフルキャストスタジアムで飯田とカツノリが揃って、正にその中にいた。両選手とも自ら選んだ決断ではないものの充実感さえ感じる綺麗な涙を流していた。何度見ても、我が子からの花束贈呈の模様は辛く、肩を震わせ号泣する池山や金村などの姿もふと思い浮かんだ。下唇を出し、ティッシュ片手に“もらい泣き”したのは言うまでもない。

「あとは息子に夢を託したい」と言い残したカツノリ。「忠克くん(今は4歳)、先は長いがおじさんは君にずーっと注目してるぞぉ、諦めずに目指すんだ親子3代のプロ野球選手を!」。後進の指導にあたる第2の人生、2人には次世代のスターの発掘・育成に力を注ぐ名コーチになって欲しいものである。

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来季イーグルスの監督に就任する野村が、ファンの関心を高めるため実施され来季で13年目を迎える『予告先発』に対し「知らない間におかしな規則ができた。個人的には大反対。勝負事というのは読み合いなんですから」と批判したようだ。

この意見に関しては、個人的に大賛成だ。「明日の先発は誰だろう?」と予想するのプロ野球観戦の楽しみの一つだと思っている。なのにワザワザご丁寧に「明日はこいつが先発なのでヨロシクどーぞ!」と手の内を見せる必要がどこにあるのかと、ずーっと疑問に思っていた。

確かに札幌ドームへ観戦に行く時など、事前に情報があると便利だけど、誰が先発であろうと足を運ぶ意思に変りはない(そうじゃない人もいるのかなぁ?)。一時は偵察メンバーなる攻防があったけど、それも一つの駆け引きとして楽しめたけどなぁ。

野村苦言を呈すもう一つ、不正行為をなくすためにメガホンの持ち込みが禁止されベンチから選手への声かけが制限されていることに関しても「サインをのぞくのは感心しないが、クセを盗むことも駆け引き。腕と頭を使ってやるのが野球だ」と現状の“ルール”をこれまた否定した。全くその通―り。

良かれと思って改革しているのだろうけど、野球を全然解ってない爺さんたちで運営されている高野連のごとくお子様レベルの決まりごとが無駄に多いように感じる。勝負事から“前哨戦や駆け引き”を省いて良い筈がない。ファン獲得、人気回復の意識が完全に空回りしている。

「パ・リーグには理解できない規則がいっぱいある。監督会議で言うつもりです」。来季26年ぶりにパ復帰を果たす野村監督の言動にその点は大いに期待したいと思っている。

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また、この話題に触れてしまうけど、ベイスターズの買収にUSENが乗り出していることが明らかになったらしい。今後は楽天とTBS株の7.45%を保有する村上ファンドと合わせた22.19%の圧力を持ってTBSに対しUSENへの売却を要求して行くようだ。

「株の購入が功を奏して将来的にTBSとの経営統合の道も見えてきたぞぉ。でもなぁ、ビジネスはそれで良しとしても今の状態だと野球協約に抵触して『2球団の保有はダメ』てなことになる可能性も充分考えられる。まぁ、その時はイーグルスは手放したくないからベイスターズの売却をTBSに働きかけてみるしかないかな」…。

少しうがった見方をすると結果として楽天の動きはさしずめこんな感じである。何だか身勝手な話のように思えるのはボクだけだろうか?

USENこれらの報道にも慎重姿勢を崩さないUSENだけど、昨年実際に買収に動いた実績もあれば、USENブロードバンド『 Gyao TV 』で今季ベイスターズ戦の無料放送を試みようとしたり、ネット配信の「ショウタイム」を楽天と合弁で設立していたりと色々な接点がすでにあり、全く今回の報道に無縁と言える存在ではないのは確かだ。

時代の流れと共に何度も球団経営のバトンが渡され維持されてきた今日のプロ野球界。本当は球団を増やしてほしいけどそうは行かない情勢が続きそうだ。昨日、プレーイングマネジャーを前提に監督を受諾しそうなスワローズの古田がコメントしたように“一番大事なのは、オーナー企業が変わるとしても球団をなくさないこと” である。全ての納まりはこれにつきると思う。

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楽天がベイスターズの球団株を約70%保有する親会社のTBS株を15.46%保有し筆頭株主となったことで最悪はベイスターズかイーグルスのどちらかの売却の可能性が出できたとの報道が紙面を飾った。そのせいで折角のパリーグプレーオフ第2ステージ、マリーンズが王手をかけた熱戦が埋もれてしまった。「あぁっ」。

「一般論として一企業が複数の球団のオーナーシップを持つことは好ましくないと思います」、他ならぬ三木谷オーナーの言葉だ。「何を言っているんだいチミは」。上場している株を買いそれを糧にビジネスを邁進するのは結構、ただ、野球協約に抵触するのを知っている球団のオーナーとしての発言と捕らえると何かしっくりこない。

球団を手放しても(統合を)進めるかとの質問には「先方との相談事項かなと思っている」とベイスターズの売却も視野に入れながら、TBSと話し合いを続ける姿勢を見せている。

楽天&TBSもし最悪そうなった場合、参入の際25億円の預かり保証金を支払い最低10年間の継続保有も確約しているとはいえ、本来ならばイーグルス側が売却先をきっちり決めたうえで球界から出て行くのがスジってもんだ。


あくまでも、少し煽り気味の報道を観て受けた感想だ。書かれている記事に踊らされているところがあるかもしれないけど、球界に少なからず悪影響を及ぼす限り球団経営者としは失格と言わざるを得ない。とにかく昨年のような縮小の方向に走る“すったもんだ劇”の再幕にならないようにお願いしたい。

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田尾監督の解任が三木谷オーナー個人による決断だと思い込んでいたので意外だった。真相はチーム内からの意見が最終的に反映されたものらしい。「ある意味こちらの流れの方が本人にとっては手厳しいなぁ」。

早速、後任監督に野村の名前が挙げられている。「ちょっとジミだけど、いいんじゃない」が率直な感想。息子カツノリを含め1軍半選手とベテラン選手が多く「野村再生工場」と呼ばれた手腕を発揮するにはもってこいのチーム事情だし、愚痴は大いにこぼすけど現有戦力でやりくりする術も持っている。何より初めは還暦祝いにしか見えなかった赤いユニホーム姿がシダックスの数年でたいぶ馴染んできているのが大きい(すいません、冗談すぎました)。

野村・清原合わせて「楽天・清原獲得」の文字も躍る。とある写真週間誌を先日立ち読み(買わずにすいません)したところ、清原本人もイーグルス入りに前向きで関係者を通じて自ら打診していると書かれていた。三木谷オーナーも今季の高額年俸を減額できれば観客動員増などの「清原効果」が見込めると踏んで獲得に前向きらしい。ただ、この手の報道は日によって内容が微妙に変化したりするので信憑性があるのかないのか判断に困ってしまうけど。

ところで、戦力外通告をしたとは言え、原がジャイアンツの監督に復帰した影響は全くないだろうか? 「キヨ、オレに力を貸してくれないか!(握手)」てなことで僅かだけど急転する可能性もあるように思えるけど。フロントが決めたことだもんなぁ「今更、そりゃないか」。

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「う~ん、やっぱりかぁ」という感じだけど成績不振を理由にイーグルスが田尾監督を今季限りで解任する方針を固めたようだ。約半世紀ぶりの新規参入球団を率いて船出したものの4月と8月に2度の11連敗を喫し、パ・リーグでは40年ぶりとなる90敗を超える敗戦数を記録、最下位も早々に決定する状況だった。

今回、球団譲渡というカタチではなく母体なしの状態からチームができるサマを初めて見てきた。「どんなチームになるのだ、エ~ッ、オイ?」などとワクワクしていたけど、フタを開けば充分な戦力補強もできずパッチワークのように集められた選手だとやはり厳しいということを露呈した。助っ人も不振、何よりチームとして戦う経験のなさが最後まで響いたように思う。

田尾監督既にベテラン選手の大量解雇が進み、来シーズンに向け大幅な予算を投じ積極的に補強すると三木谷オーナーの鼻息も荒い。3年契約にも関わらず志半ばで退任する田尾監督としては何とも悔しい思いだろうけど成績が成績だけにチームが変わるためには致しかたない。

さて、次は誰を監督に招き入れ、どんな補強をしてチームの建て直しを図って行くのか注目したい。充分な戦力整備の動きもとらず再び監督や現場にしわ寄せが行く結果になることだけは避けてもらいたい。

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